<   2009年 01月 ( 1 )   > この月の画像一覧

 

【読みました】抜擢される人の人脈力

著者は、三菱商事からハーバード、マッキンゼー、
グロービスというキャリアをお持ちの方で、
現在はヘッドハンターとして、人材を中核にした
経営コンサルティングの会社を経営しています。

仕事がら経営のプロに会う事が多く、
彼らに会っているうちに
若くして抜擢される人に見られる共通項を
見つけられたようです。
それは、抜擢されるための能力開発と人脈構築を
「戦略的」に行ってきているということ。

この本では、ハーバード時代に培った人脈の哲学と
今までブラックボックス化されていた
仕組みについて人脈スパイラル・モデルとして
フレームワークにまとめています。

そのモデルは
1.自分にタグをつける
2.コンテンツを作る
3.仲間を広げる
4.自分情報を流通させる
5.チャンスを積極的に取りに行く
の5つのステップから成り立ちます。
本書ではそれぞれについて、体系的に紹介されています。

このうち、特に良いなぁと思ったのは三つあります。
一つ目は、自分にタグをつけるというときは、
販売促進ではなくて、購買支援の発想で考えるということ。
つまり、「こんなにいい商品があるので、
買ってください」という視点ではなくて、
「いま、こういうものを求めていませんか?
だったらこれがおすすめですよ」という視点で考えるということ。
これは何も商品に限ったときではなくて、
自分に対する思い入れが強ければ強いほど
相手の視点で考えるということを忘れがちに
なりますので、はっとしました。

二つ目は、自分情報を流通させることにおいて、
情報発信の目的は、より多くの人に見てもらうためではなくて、
リアルの世界で、自分に興味・関心を寄せてくれた人に、
追加・補足情報を提供するためというところ。
実は似たようなことを漠然と思ってはいましたが、
クリアに言語化されていてよかったです。
また、「◯◯についてもうちょっと知りたい」
と思った時、それに応えられるインフラを用意しておく
ことが重要とも書かれていました。
現在の私の場合、問い合わせで来るのは、
京都旅行に行くのだがどういう店がよいかとか
デートで使う店はどこがよいかといった趣味の話が
メインですが、いずれはマーケティング関連についても
応えられるようにしたいと思いました。

三つ目は、抜擢される人脈力は、
わらしべ長者のようなもので、一番最初の
わらしべをつかまえる方法はたった一つ
しかないというところ。それは、目の前の仕事を頑張って、
小さな成果を出して行くということ。
ごくごくシンプルな考え方では有りますが、
そうだよなぁと腹に落ちるところがありました。

これからは個人の時代、個人の時代と言われるが、
それではどう生きるのが良いだろうかと思っている人
にとっては、良い気づきを与えてくれる良書です。
[PR]

by keisuk-s | 2009-01-03 23:12